ynozaki2024の日記

私的回想:川口大三郎の死と早稲田解放闘争

石坂健治氏の映画批評

石坂健治氏の映画批評 「1980年の春に早稲田大学第一文学部に入学した一人として、戸山キャンパスの構内でまず目にしたのは教室や廊下や階段のあちこちが破壊された不穏な風景、何かが終わったまま投げ出されて風景だった。バブルに向かう賑やかな世相の中で…

5月5日先行上映会@早稲田奉仕園の反響

この映画の公式Twitterにこの上映会の感想がいくつか載っている。 「早稲田での試写会で鑑賞3年間通った建物で、学生が学生を殺していた知らなかった、しかし知るべきだった学生闘争の歴史を、実際に経験した先輩方の口から学ぶことができ、本当に良かった」…

「ゲバルト : 制度の暴力に対する抵抗の変遷」

標記の展示会がある。種々、考えさせられそうなので、是非、見に行きたい。早稲田解放闘争で私達が直面していたのも「制度の暴力」であった。政府から大学管理の指示を受けた大学と云う機構そのものが革マル派と云う暴力装置を備え、一体となった構造的暴力…

続・『映画芸術』第74巻第2号、2024年春号。

この雑誌の「ゲバルトの杜」特集の40ページに2枚の写真がある。その下の写真は、私が新入生歓迎実行委員会委員長として編纂した『彼は早稲田で死んだ』(1973.4.2発行)であり、その目次が見える。 幅広く、かつバランス良く、をモットーにして編纂した。冒…

『映画芸術』第74巻第2号、2024年春号。

『映画芸術』第74巻第2号、2024年春号。 この雑誌に「ゲバルトの杜ー彼は早稲田で死んだ」が取り上げられている。代島治彦監督へのインタビュー、向千衣子氏のエッセイ、鼎談(絓秀実、亀田博、花咲政之輔)の三篇で構成されている。私は普段はこの雑誌を手…

朝山実氏が映画に出演した若い役者さん四人にインタビューしている。とても良い座談会なので、皆さん見に行かれるといい。その最後の方で以下の感想がある。 「映画は事件後、革マルの暴力に反対して立ち上がった学生たちの動きを証言や資料などをもとに追っ…

河原省吾さんの感想(X上にて連投) (公開のXなので、再掲載させていただきます。) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川口事件をめぐる 樋田毅氏とも 行動委員会とも違う当事者 野崎泰志さんの…

「X団」顛末記―樋田毅著『彼は早稲田で死んだ』に寄せてー 「正しく公正で確かな力(村上春樹)」は私達の言葉にあったかー

本稿は、2022年11月8日、早稲田大学文学部教室にて開催された川口大三郎君没後50年記念集会において最初に短い版が配布された。その後二週間後に、大幅に加筆されて第一文学部を中心とする関係者に回覧され、種々のご意見を頂きそれが反映された。それを更に…

映画「ゲバルトの杜―彼は早稲田で死んだ」に寄せて

この小文は、映画『ゲバルトの杜ー彼は早稲田で死んだ』が特別先行上映として、2024年5月5日に早稲田奉仕園スコットホールにて上映された際に、会場で配布されたものである。 会場には約140人ほどが集まり、用意した70部が払底した。上映後に何人もの参加者…