ynozaki2024の日記

私的回想:川口大三郎の死と早稲田解放闘争

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

再掲:構造的暴力:平和学のキーワード、

再掲します。なぜか、Twitterを引用したせいか、それが画面に現れていた。私の文章が読めなくなっていたらしい。くだんの、その方からご連絡があった。情報もそうですが、ご関心とご好意、ありがとうございました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

構造的暴力:平和学のキーワード

ご親切な方がおられて、#ゲバルトの杜#とタグをつけられた上で、下記の話を紹介している。 平和学のヨハン・ガルトゥングさんが使って来たそうだ。浅学の私はそれは知らなかった。 代島監督に取材を受ける前の日に、取材を受けるに際してのメモを作っていて…

光「ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ」:毎日新聞、2024年5月24日夕刊。

「内ゲバに巻き込まれていく若者たちの状況や心境がよく理解できた。」とある。ここは良く考えないと映画自体の受け止め方も変わって来る。 まず川口君リンチ殺害事件が内ゲバであったのか、そうでなかったのか。代島監督はそうでなかったとはっきり言ってい…

対談=代島治彦・森田暁「暴力支配の時代をどう見るか」:映画『ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ』公開を機に、「週間読書人」、2024年5月24日。

週間読書人を久しぶりに買った。おそらく何十年ぶりかと思う。この中で、私が言及すべき点について幾つか書いておく。「X団」と私の名前も出て来るので、なかなかやりにくい。 タイトルを『ゲバルトの杜』にした理由を問われて、代島監督は村上春樹の未完の…

金原由香「事件の謎、検証で迫った全貌:ゲバルトの杜ー彼は早稲田で死んだ。(朝日新聞、2024.5.24、夕刊。)

映画評論家と映画ジャーナリストの違いを考えた。藤井仁子氏は映画研究者で「禄を食み」、且つ映画評論家でもあるようだ。映画の研究と評論の狭間に有意の差異と相互補完性があるような文章を、師匠を語る文章で書いていた。研究は研究だが評論にまで突き抜…

木村夏子:ゲバルトの杜

「そういえば 『蒲田行進曲』で 「民青か!革マルか!」「ブントか!中核か!社青同か!」ってセリフがあったのだけど ちょっと意味が分かってなかったんだよね それがどういう意味かやっと理解出来た そしたら背筋がとても冷たくなったよね」 早速見に行か…

藤井仁子「代島治彦監督の『隙』を擁護する」:映画パンフ、ノンデライコ、2024年5月24日発行

藤井仁子は代島治彦の映画を高く評価して来た。と言っても私は映画界に疎く、藤井仁子なる映画研究者も知らないのだが、本人がそう書いている。早大文学部あたりの教授らしい。『三里塚に生きる』を賞賛し、『きみが死んだあとで』についても、「時の懸隔が…

菅孝行「腑に落ちぬ幾つかの事柄:映画評・代島治彦監督『ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ』」、『情況』2024年春号。

「その基礎訓練として信濃忍拳を三多摩の或る小学校体育館で毎週夜間行い、夏休みには静岡県の伊豆市辺りの山村で信濃忍拳の合宿に参加した。この夜間訓練や夏休み合宿には「うんこ軍団」の女性たちも参加した。女性たちは腕などにアザができ、アザミという…

水谷保孝「映画『ゲバルトの杜』批評:『情況』2024年春号

「川口君追悼とは真逆の虐殺者免罪映画」 表記のタイトルで批評が掲載された。 実はこの著者とは一度お会いした。渋谷で4月10日の最後のプレス試写会が終わった時だ。試写会が終わった途端に会場で表記の言葉通りの言葉を放ちながら会場を出られた。遅れてロ…

石坂健治氏の映画批評

石坂健治氏の映画批評 「1980年の春に早稲田大学第一文学部に入学した一人として、戸山キャンパスの構内でまず目にしたのは教室や廊下や階段のあちこちが破壊された不穏な風景、何かが終わったまま投げ出されて風景だった。バブルに向かう賑やかな世相の中で…

5月5日先行上映会@早稲田奉仕園の反響

この映画の公式Twitterにこの上映会の感想がいくつか載っている。 「早稲田での試写会で鑑賞3年間通った建物で、学生が学生を殺していた知らなかった、しかし知るべきだった学生闘争の歴史を、実際に経験した先輩方の口から学ぶことができ、本当に良かった」…

「ゲバルト : 制度の暴力に対する抵抗の変遷」

標記の展示会がある。種々、考えさせられそうなので、是非、見に行きたい。早稲田解放闘争で私達が直面していたのも「制度の暴力」であった。政府から大学管理の指示を受けた大学と云う機構そのものが革マル派と云う暴力装置を備え、一体となった構造的暴力…

続・『映画芸術』第74巻第2号、2024年春号。

この雑誌の「ゲバルトの杜」特集の40ページに2枚の写真がある。その下の写真は、私が新入生歓迎実行委員会委員長として編纂した『彼は早稲田で死んだ』(1973.4.2発行)であり、その目次が見える。 幅広く、かつバランス良く、をモットーにして編纂した。冒…

『映画芸術』第74巻第2号、2024年春号。

『映画芸術』第74巻第2号、2024年春号。 この雑誌に「ゲバルトの杜ー彼は早稲田で死んだ」が取り上げられている。代島治彦監督へのインタビュー、向千衣子氏のエッセイ、鼎談(絓秀実、亀田博、花咲政之輔)の三篇で構成されている。私は普段はこの雑誌を手…

朝山実氏が映画に出演した若い役者さん四人にインタビューしている。とても良い座談会なので、皆さん見に行かれるといい。その最後の方で以下の感想がある。 「映画は事件後、革マルの暴力に反対して立ち上がった学生たちの動きを証言や資料などをもとに追っ…

河原省吾さんの感想(X上にて連投) (公開のXなので、再掲載させていただきます。) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川口事件をめぐる 樋田毅氏とも 行動委員会とも違う当事者 野崎泰志さんの…

「X団」顛末記―樋田毅著『彼は早稲田で死んだ』に寄せてー 「正しく公正で確かな力(村上春樹)」は私達の言葉にあったかー

本稿は、2022年11月8日、早稲田大学文学部教室にて開催された川口大三郎君没後50年記念集会において最初に短い版が配布された。その後二週間後に、大幅に加筆されて第一文学部を中心とする関係者に回覧され、種々のご意見を頂きそれが反映された。それを更に…

映画「ゲバルトの杜―彼は早稲田で死んだ」に寄せて

この小文は、映画『ゲバルトの杜ー彼は早稲田で死んだ』が特別先行上映として、2024年5月5日に早稲田奉仕園スコットホールにて上映された際に、会場で配布されたものである。 会場には約140人ほどが集まり、用意した70部が払底した。上映後に何人もの参加者…