ynozaki2024の日記

私的回想:川口大三郎の死と早稲田解放闘争

5月5日先行上映会@早稲田奉仕園の反響

この映画の公式Twitterにこの上映会の感想がいくつか載っている。

 

「早稲田での試写会で鑑賞
3年間通った建物で、学生が学生を殺していた
知らなかった、しかし知るべきだった学生闘争の歴史を、実際に経験した先輩方の口から学ぶことができ、本当に良かった」

 早稲田の現役の学生は約20人ほどが見に来ていた。鴻上さんが問いかけて手をあげてもらったのだ。その一人の感想。3年通ったなら今は4年生か。戸山キャンパスの学生だ。樋田君の本が出た2021年秋も、知らなかったと云う学生や教員の感想があちこちに出ていた。それから数年経ったが、やはり知らされてないようだ。知る為のチャンネルがない。その意味でも代島監督のこだわりのこの映画は、歴史をつなぐ大きな役割を果たしている。

 

「あの頃活動してた面々も揃い、会場にいて、年取ってもカクシャクとして、目つき、言動に凄みがあった。…彼らの中では、1970年代で時間が、止まっている様だった…」

 当日、「関係者」と云うことで出演者に発言が求められ、四名が発言した。順番に書けば、大橋・野崎・永嶋・二葉だったと思う。大橋は政経学部行動委員会で総長拉致団交の張本人、野崎は一文学生自治会副委員長、あと二人は川口君のクラスメート。さて、「目つき、言動に凄みがあった」のは誰であろうか。私が用意したレジュメは70部しかなく、その倍ほども集まった聴衆からリクエストがたくさん来たので、このブログも始めることにしたのだ。

 四人の中で、いやパネリストを含めて七人の中で、パレスチナに連帯して5月1日に本部キャンパス・大隈銅像前で約200人を集めてスタンディングデモ・集会をやった現役学生に言及し、激励し、過去の歴史に学んで欲しいと締め括ったのは、私だけだった。多分、それをやった諸君の中の20人ほどが見に来ていたと思ったので。歴史はバトンタッチされた。

 その「スイカ同盟」の集会は、早稲田大学において、おそらく私達が1973年7月に最後の学生集会をやって以来の51年ぶりの、党派によらない、学生による自発的な政治集会だと思う。見事な演説であった。我々年寄り組もこれを支援し、見守り、応援すべきである。

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